« シニアヨガのススメ | トップページ | 10月代行のお知らせ »

2015.09.28

『職業としての小説家』

Img_3704

『職業としての小説家』 村上春樹

待ってました。この一冊。

過去に掲載されたものと書き下ろしを、『職業としての小説家』 としてまとめた1冊。

帯には自伝的エッセイとあります。

第1回 「小説家は寛容な人種なのか」

途中、何度もうなずき、頬が緩んでいく自分に気づきます。

最後の村上さんのひとこと。

リングにようこそ。

気づくと、

左の手のひらを、そのページの上にのせ(27ページ!)、

そこに書かれた文章の、言葉のエネルギーを受け取ろうとするように、

ゆっくりと手のひらですりすりとなでていました。

笑みで緩んだ表情のまま、

深い呼吸で肩が大きく上がり、それが意を決したように体からでていく。

瞼がじわっと熱くなり、ハートがやわらかくなる。

私にとって村上さんの言葉は、

初めて手にした時から今の今まで、変わらないものがあります。

しごくまっとうで、果てしなくまっすぐ。

そして何よりも私の心をつかんでやまないのは、

常に、深い愛を感じるってことです。

その愛は尊重し合うことが大前提にあります。どちらかが強者ではありません。

ぶれない芯と深い愛。

そのまっさらな、まっすぐな純粋さに、私は信頼を寄せています。

※団塊の世代の方をつかまえて、愛とか純粋とかって思います?

   まあ、読めばわかります。

「まっさらな純粋さ」を大切に守りたい。

まるでそれが、自分の化身かなにかのように。

まるでそれが、自分の奥深くに降りて自分自身と繋がるかのように。

腹をくくって、同時に気負いなくそうしている。

自分のらしさやくせ、個性から目を背けずそこに光をあて生かし、

スペースとともに、強く、しぶとく、ひたむきに続けていくあり方に胸を打たれます。

そのためか、村上さんの文章を読むと、

何とも言えない安堵感と幸せが、じわじわと体にしみこんでいきます。

「それでいいんだ」って、

背中に優しく、温かい手のひらをのせてもらっているかのように感じるのです。

そういうやりとりがしたい。

そういうクラスがしたい。

そういうワークショップや養成講座がしたい。

それでいいんだって。自分とつながりやってごらんって。

自分にも、心ある関わる人にもそう伝えたい。

自分の日々の体験を通して、

また、なんらかのチャンスによって私に与えられたささやかなギフトを受け取り、

生かしていきたい。

私はずっと、そう思っています。

|

« シニアヨガのススメ | トップページ | 10月代行のお知らせ »

心の旅路」カテゴリの記事