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2010.07.29

村上春樹は瞑想だ!

クラス後、ひょんなことから、

「村上春樹って読みます?」と、

ある生徒さんに伺うと、

「あ、あのお、

いつか読むことになるだろうと家に何冊かあるんですけど、なんというか・・・」。

気になる答えです。

そして、気になる表情しています。

もう少し聞いて見ると、

「村上春樹の本って、読んでいると心がざわざわしてきて・・・。

触れられたくないとこに触れられるというか・・・。でも気になっていて。

心理学のスペシャリストではないはずなのに・・・。

あ!瞑想と同じなんです!村上春樹は瞑想だ!」

とても、腑に落ちました。

二人で盛り上がりました!

見なければ見ないで済ませることをついてくる。

できれば意識を向けないで済ませてしまいたいこと、

そしてそれは、誰しも生きていく過程で、確実に体験していくこと。

同時に、言葉にしないこと、そして表現しないことだったりもする。

だから気になっていると。

なるほど。

そういえば、村上さんはエッセイ等で、

自分があまりコミュニケーションをとるのが上手くなくて、

人づきあいもよくないということをよく書いています。

そこでの自分の体験や疑問や興味が、形を変え、

なんらかの影響を小説に与えている可能性は大いにあるかも。

どちらも、これは、私たち、ヨギーニからの視点。

しかし、村上春樹は言わずと知れた超ベストセラー作家で、

多くのハルキスト(村上春樹読者・ファン)たちは、

彼の作品のどこに魅了されているのか?

私たちの話した「心のざわざわ感、村上春樹は瞑想だ!」、

これは、多くの読者に共通しているんだろうか?

だた「売れてるから」というのも、多いんだろうか?

そして、私も村上春樹デビュー当時からのハルキストです。

今の私が体験する村上春樹作品は、

あくまでも、今の私が見ているもの、

今の私が興味があるところからの見方、感じ方、受けとり方です。

村上春樹作品に出会った当初、私は、当然、本物の子供でした。

そんなこと感じていたんだろうか?

今、わかることは、

ただ、読まずにはいられなかった。

それだけでした。

Photo_3

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

『ノルウェーの森』以前の作品で、

1年間のカナダ生活にも連れて行った、私の大好きな作品。

「村上春樹は瞑想だ!」~ああ、名言confident~の話をした後、

ぱらっとめくってみたら、こんな文章が目に飛び込んできました。

心をもたない女の子が、心を持つ主人公「僕」へ、

「心というものはあなたにも理解できないものなの?」と聞く場面です。

□僕:「ある場合にはね」

  「ずっとあとにならなければそれを理解することができない場合だってあるし、

  そのときはもう既に遅すぎるという場合だってある。

  多くの場合、我々は自分の心を定めることができないまま行動を選びとって

  いかなくちゃならなくて、それがみんなを迷わせるんだ」

□女の子:「心というものは不完全なもののように思えるんだけど」

□僕: 「とても不完全なものだ」

     「でもそれは跡を残すんだ。

     そしてその跡を我々はもう一度辿ることができるんだ。

     雪の上についた足跡を辿るようにね」

□女の子:「それはどこかに行きつくの?」

□僕: 「僕自身にね」

     「心というものはそういうものなんだ。心がなければどこにも辿りつけない」

そして最後に、

今、自分に起きていることについて、

「何ひとつとして君のせいじゃない」と。

           ~『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』上巻から抜粋~

鳥肌立ちました。

少し涼しくなりました。

みなさんはいかがですか?

会話の部分だけの紹介だということをご了承ください。

また読み始めました。

今の私が感じること、見出すことが何か、探っていこうと思います。

shine村上春樹さんをちょっと紹介shine

村上さんは、小説だけでなく、アメリカ文学の翻訳、

数々のエッセイ、好きなことへのこだわり本、

また、オウム事件後、信者と被害者へのインタビューなど、

さまざまな活動を、文章という形で表現されています。

世界中で翻訳され、愛され、特にフランスで絶大なる支持を得ているようです。

エッセイを読んでいると、村上さんの全うさとユーモアが心に響きます。

その人となりにも魅了されるのです。

トライアスロンやフルマラソンもされたりします。

私が、有名人でお茶したい人、NO.1です!

大好きですheart02

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