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2009.07.03

幸せになる権利~雪の下の炎~

みなさん、チベットに行ったことありますか?

先日、あるチベット僧のドキュメンタリー映画『雪の下の炎』を観てきました。

私が印度哲学科の学生だった頃、

興味のあったのは、

宗教と社会の関わり、

人がどう宗教と寄り添い、生活に活かしているかというものでした。

とはいえ学部のクラスといえば、宗教学、仏教哲学等々のクラスは多く、

その中にチベット仏教の関係するクラスもいくつもありました。

そんなクラスを受講しながら、

当時の印哲(いんてつといいます。印度哲学の略)仲間Rまと、

「印哲なんだから、チベット行っちゃう?」と盛り上がり、

「ダライラマ法王にお会いできら最高過ぎる・・・」ということになりました。

在日チベット機関の役員をしていた大学の先生に、

その頃にダラムサラにダライラマ法王がいらっしゃるか確認してもらい、

難しそうなので、ラサに絞り、訪れることにしました。

目的は8月に開催される、チベット仏教のお祭り「ショートン祭」。

安全を考え、ホテル(高山病対策:酸素つきのとこ!)も予約して行きました。

当時は、今のように新幹線も開通していないし、

外国人は自由にラサ以外を行き来できません。

そうはいっても、普通に街をプラプラと歩いると、

チベット人が過去、現在において搾取され、苦悩に満ちていたことは垣間見ることはできません。

問題意識をもってその場にいたとしてもです。

平和で、穏やかにさえ見えます。

『雪の下の炎』では、

自由になった今も、チベットの自由を求め戦い続ける高齢の僧の姿に、

胸を締め付けられます。

それが、彼の現実なんだ。

それが、今のチベットとつながっているんだ。

学生の頃、

「ダライラマって祖国に帰れないのかあ。」

よく、友人とそんな話をしたことを思い出しました。

ダライラマ法王の講演会などに参加された方はご存じかと思いますが、

目の前に現れると、何故か涙が溢れてくる方です。

何年も前になりますが、

「きゃー、楽しみ♪」といった感じで、私は講演会に参加しました。

ずーーーーと離れたところに、小さく、手を合わせた法王が姿を現わした時、

涙がはらはらはらはらとこぼれおちていく自分に、驚きました。

その微笑みは、

突き抜けて、

優しく、

慈悲に満ち、

力強いものでした。

(こんな薄っぺらい言葉では、表現では適切じゃありません。)

その波動が、遠く小さくしか見えなくても、強く、人の心を打つのです。

ものすごい体験でした。

私にとっては、「自分の今」に目を向けさせられた体験でした。

恵まれた日本の社会、

自分の生活、

学びたいと意図することが、心置きなく学べる現実。

有り余る幸せと、少しの喪失感。

幸せが喪失することとつながっているのか。

「私たちは、幸せになる権利があります。」

ダライラマはよくこうおっしゃいます。

この言葉はあなたに響きますか?

私にとって、これは、とても衝撃的な言葉でした。

幸せであることに気づいてなかったり、

それを放棄して離れてしまったりすることって、よくありますよね?

それ自体に気づいていないことが、一番、ショックだったんです。

人生にはさまざまな選択があります。

小さなことから、大きなことまで。その連続です。

自分にとって一番必要なもの、

幸せだと感じることを選択していこうと、

それにゆだねることもしていこうと、また改めて感じました。

チベット人のスピリチュアルリーダーであるダライラマは、

「きゃっ、きゃっ、きゃっ、きゃっ」って笑います。

知ってます?

こんなこというのもなんですが、すごくcuteです。

つらく悲しい、身を裂かれるような体験があるからこそあふれる、

それも彼そのもの。

等身大のダライラマに、また心打たれるのです。

「私たちは、幸せになる権利があります。」

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コメント

カズさん、お久しぶりです。
お元気ですか?

ヨガをすることで、足元をしっかりとみること、
自分はどこに向かっているのかに気づかされます。

「幸せ」ってちょっと使いにくい言葉のようにも感じてしまったりもしますが、
これが土台になって生活しているからなのかなとも感じます。

与えられていることに感謝する気持ちがわいてきますね。

投稿: くらもとえりこ | 2009.07.08 16:10

こんにちは!
ステージ3でお世話になったカズです。

先日、「ジェツン・ペマ女史の講演」を聞きに行く機会ありました!


「 家族も故郷も財産も自由も権利も失い、
それでもどこかでたくましく行きていかねばならないとしたら・・・・あなたはどうしますか? 」

ということを含めながら、チベット状態、チベットの子どもたちのこと、そして教育について話してくださいました。


「私たちは、幸せになる権利があります。」

本当にそうですよね。
そして、「幸せ」に気づくってことも大切なんだな~って改めて思います♪

投稿: カズ | 2009.07.07 17:48

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